映画
前評判が良かったこともあり、『この夏の星を見る』を観た。確かに良かった。もっとも、群像劇としての交通整理は十分とは言えず、途中は中弛みを感じた。その意味で、脚本はもっと上手く出来たはずである。ただ、その不満点を補うだけの魅力も感じた。特に…
『ブリジット・ジョーンズ』最新作を観た。1作目を初めて観たのは、Twitterのフォロワー氏が熱烈に推していたためであるが、それから早6年が過ぎた。ブリジットが2児の母となった4作目で強く感じさせられるのも、このような「時の流れ」であった。 本作でま…
www.youtube.com www.youtube.com レア・セドゥ主演のベルトラン・ボネロ『けものがいる』を観た。原作はヘンリー・ジェームズの短編『密林の獣』。同短編はちょうど同じくらいの時期に、パトリック・シハが『ジャングルのけもの』として映画化している。個…
ランキング参加中映画 クリス・サンダースの新作『野生の島のロズ』を観た。同監督の『ヒックとドラゴン』が大好きであり、本作の評価も非常に高かったので、期待が高まることは必至であった。結論から言うと、とても良くできた作品であり、感動もしたが、引…
ランキング参加中映画 www.youtube.com マグヌス・フォン・ホーンの新作『針を持つ少女(原題)』(→『ガール・ウィズ・ニードル』)を観た。第97回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされている。第一次世界大戦後のコペンハーゲンを舞台に、工場労…
ランキング参加中映画 www.youtube.com 『バード ここから羽ばたく』として日本公開決定 アンドレア・アーノルドは「居場所」について、アプローチを変えながら描いてきた。イギリス郊外をダルデンヌ兄弟みたく描いたかと思えば、同じようなテーマで『嵐が丘…
ランキング参加中映画 リドリー・スコットの新作『グラディエーターⅡ』を観た。正直なところ、リドリー・スコット作品という前提で見れば、そこまでビジュアル的に惹かれるショットはなく、前作をなぞったような部分はそんなに面白くはなかった。また、全体…
ランキング参加中映画 www.youtube.com コラリー・ファルジャ『The Substance』をMUBIで観た。あまり情報を入れずに臨んだということもあり、予想以上にジャンル映画的だったため驚いた。ジャンル映画としてはかなり面白かったし、ファルジャの手腕も確かな…
www.youtube.com 東京国際映画祭でカザフスタン映画『士官候補生』を観た。カザフスタン映画といえば、東京国際映画祭関連だとエミール・バイガジン『ライフ』が記憶に新しい。監督は『イエロー・キャット』のディルハン・イェルジャノフ。 個人的に、これは…
www.youtube.com 東京国際映画祭で『英国人の手紙』を観た。詩人で小説家の主人公が、彼の父がナミブ砂漠に残した文書を探す旅に出かける話である。監督のセルジオ・グルシアーノは前作で『絶海9000m』という本作とは似ても似つかないパニック映画を撮ってい…
www.youtube.com 東京国際映画祭で『孤独の午後』を観た。監督はアルベルト・セラ。アルベルト・セラ監督作といえば、一昨年の東京国際映画祭で扱われた『パシフィクション』が記憶に新しい。 otakuiy.com 本作はスター闘牛士アンドレス・ロカ・レイにスポッ…
www.youtube.com 東京国際映画祭で『彼のイメージ』を観た。コルシカ独立運動を追うアンドレアを第三者の「彼」の視点で語っており、その意味でタイトル「彼のイメージ」なのだろう。 結論から言うと、微妙だった。第三者視点で語られる本作では、ナレーショ…
www.youtube.com 東京国際映画祭で『キル・ザ・ジョッキー』を観た。監督は『永遠に僕のもの』のルイス・オルテガ、撮影はアキ・カウリスマキ組のティモ・サルミネンである。実際観てみると、この布陣であることが誰もが納得しそうな感じであった。 映像やテ…
www.youtube.com 東京国際映画祭で『叫び』を観た。監督は映画監督としては新進気鋭のペドロ・マーティン=カレロ、脚本は『理想郷』のイサベル・ペーニャ(これは驚いた)。アンドレア、カミラ、マリーという三人の女性が現代と過去で経験する恐怖を描いて…
高評価を得た『ジョーカー』だが、必ずしも絶賛一色ではなかった。「面白くない」「スコセッシ映画に頼り過ぎ」といった意見も散見された。それでも、前作が多くのフォロワーを獲得したことは事実である。劇中におけるアーサーが観客の共感を呼んだのなら、…
ローズマリー・ハリスとはどんな俳優なのか。『スパイダーマン』のメイおばさん役を中心に、役者としての歩み、演技の魅力、サム・ライミ版における存在感を解説する。
以前、下記の記事でローズマリー・ハリスが出演した長編劇映画について紹介した。 otakuiy.com この中に、『恋に走って』(1989)という映画がある。同名小説を原作にした、カイリー・ミノーグを初主演に据えた青春恋愛映画である。この映画についてiMDbで調…
2022年東京国際映画祭で観た映画については感想を書いた(※)のに、2023年については何故か完全にサボっていたので、当時の感想ツイートをまとめておく。 『エア』 『雪豹』 『ロクサナ』 『ミュージック』 『夏の終わりに願うこと』 『タタミ』 『開拓者た…
2024年上半期ベストです。2月を『ベター・コール・ソウル』完走期間に設定していたため、昨年の上半期に比べて半分くらいしか観られなかった(後悔はしていない)。また、『オッペンハイマー』や『世界の終わりにはあまり期待しないで』などは昨年鑑賞作品な…
まず個人的に、クリストファー・ノーランは「世代」の監督である。ノーランの映画に初めて出会ったのは『バットマン ビギンズ』。それ以降ノーラン映画を追っていて、『ダークナイト ライジング』は人生で一番楽しみな映画だった(公開前にあそこまでネット…
『アクアマン/失われた王国』を観た。本国での前評判があまりに悪かったので心して観たが案外面白かった(逆に前評判が異常に良い映画は蓋を開けてみたら…というケースもよく見る)。アーサーとオームのブラザーフッドものとして良かったし、アクションは前…
2023年に観た新作映画について。2023年(12/19現在)は旧作207本、新作144本の計351本を観ました。ベスト10はこちら #2023年映画ベスト #2023年映画ベスト10① オッペンハイマー②フェイブルマンズ③タタミ④ ヒトラーのための虐殺会議⑤ ダンジョンズ&ドラゴン…
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を観た。レビューをザッと眺めたところ、ティム・バートンの『チャーリーとチョコレート工場』でジョニー・デップが演じたウォンカに比べ、本作のウォンカには毒がないという意見が大半な印象だった。ただ、自分は…
『ジョン・ウィック』シリーズは単なる復讐譚だろうか?確かに「復讐」は重要なキーワードであるが、最新作まで観て思ったのは、このシリーズは「機械論、決定論的世界から抜け出したい男の闘争(逃走)劇」だということだ。この意味で、僕の好きな『ノーカ…
自分は熱心なジブリファンでも宮﨑駿ファンでもない。という立場として、特段面白くはなかったが嫌いではなかった。映像も久石譲の控えめな劇伴も良かった。ただ、全体的には鈍重な話運びをしながらも最後は駆け足であり、中途半端な作品だという印象は拭え…
『ザ・フラッシュ』の感想です。期待よりは下回ったが好きな映画である…と言いたいが、文句もある。 良かったところはキャラクター同士のフィジカルなやりとり。核となるバリーと母の場面は良かったので、そこは安心した。世界のために母を死なせるという着…
基本的に満足していて、三部作の締めとしては申し分なかったが、敢えて気になった点を中心にして書く。 ギャグシーンで停滞する(映像でギャグを見せてから台詞で再度そのギャグを解説するためだろう)とか気になる点はいくつかあるが、一番は、ガーディアン…
面白かった。前作は肉親から捨てられ孤独だったビリー少年が血の繋がらない「家族」の一員になる話だった。今回のビリーはその家族との繋がりを大切にするあまり、彼らを束縛してしまっている。シャザムは「中身は子供」のヒーローであるが、ビリーはもうす…
まあまあ 『#エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』傑作!壮大なのにインディペンデントな作りで,どこか懐かしい感じ.ユニバースにより撮り方が変わるのも面白い(ウォン・カーワァイ的な映像だったり).多層的で複雑だが,このカオスな…
ぴこぴこぽよぽよ 『非常宣言』時代性を取り入れたテーマは良く、航空機内外で物理的に断絶された人々がどうやって互いに関わり合うことができるのかという視点も興味深かったが、ディテールを詰めないまま色々な要素を詰め込んだ結果ボヤけた印象に。特に後…