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『シャザム』 レビュー (ネタバレなし)

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あらすじ

ある日、謎の魔術師からスーパーパワーを与えられた少年ビリーは、「S=ソロモンの知力」「H=ヘラクラスの強さ」「A=アトラスのスタミナ」「Z=ゼウスのパワー」「A=アキレスの勇気」「M=マーキューリーの飛行力」という6つの力をあわせもつヒーロー「シャザム(SHAZAM)」に変身できるようになる。筋骨隆々で稲妻を発することができるが、外見は中年のシャザムに変身したビリーは、悪友のフレディと一緒にスーパーマン顔負けの力をあちこちで試してまわり、稲妻パワーをスマホの充電に使ってみるなど悪ノリ全開で遊んでいた。しかし、そんなビリーの前に、魔法の力を狙う科学者Dr.シヴァナが現れ、フレディがさらわれてしまう。遊んでいる場合ではないと気付いたビリーは、ヒーローらしく戦うことを決意するが……。

シャザム! : 作品情報 - 映画.com

レビュー

 

「シャザム!」はDC愛が詰まっているがDC初心者でも楽しめる、笑って泣ける誠実なファミリームービー

 DCEUの7作目、予告編やポスターからはコメディ全開で正直不安でしたが全くの杞憂でした。”体は大人、心は子供”というコンセプトに対しただふざけた演出にするのではなく、”家族とは?”というテーマに対して真摯に向き合っています。実際監督はシャザム役のオーディションで”子供らしい”おバカな演技をする俳優が多かった中でそうではなく、熱量を持って思春期の少年らしさを演じたザッカリーを選んだそうです。この映画では”家族”というキーワードが何度もフォーカスされます。ストーリー全体のテーマであり主人公ビリーとヴィランのDr.シヴァナを分けたキーワードにもなっています。また、”血が繋がっていようがいまいが、家族となることができる”というのも素晴らしいです。

 

 もちろんかなり笑える部分があり、実際にヒーローになって好き勝手しているビリーに思わず笑ってしまいました。個人的には心を閉ざし気味だったビリーがシャザムに変身し、ありのままの自分を出し、楽しんでいる姿を見ると顔がほころびます。もちろんいつまでもふざけている訳にはいきませんが(スパイダーマンでお馴染みの”力と責任”ですね)。

 

 本作はヒーローオリジンであり、今までのDCEUの映画を観たことがなくても十分すぎるほど楽しめます。純粋にジュブナイルものとしても楽しめます。しかし、DCに対する愛に溢れている映画でもあります。DCネタ満載でありながらそれを知らなくても問題がないという点も素晴らしいです。

 

 キャストは皆良く、特にシャザム役のザッカリーリーヴァイとフレディ役のジャック・ディラン・グレイザーが魅力的。コメディ寄りのシャザムに対し、マークストロング演じるガチの悪役っぷりも最高です(監督が意図的にそうしている)。「またこのキャラたちに会いたい!」と思わせてくれます。

 

 笑えるだけでなく、泣ける場面や怖い場面(ホラー出身の監督はスピルバーグの映画のようにファミリー映画の中にも程よい恐怖を入れるようにしたそう)もあります。

 

 テーマ曲もこれまでのハンスジマー的なものではなく(それはそれでとても好き)、ジョンウィリアムズやアニメイテッド版の「バットマン」「スーパーマン」思わせる感じで好きでした。

 

 不満点は後半のバトルシーンです。流れの見せ方がイマイチだと感じました。

まとめ

 「シャザム!」はDCファンじゃなくても十分楽しめる、ファンなら幸せを感じられる映画になっています。コメディとしてとても面白いですが、テーマに対して誠実な姿勢を感じられる軸の通ったクラシカルなヒーロー映画でもあります。観終わったらきっと「シャザム!」と叫びたくなるはずです。