恒例のベスト決めの時期。例年通りギリギリまで悩んでいたが、発表します。ちなみに上半期ベストはこちら。点数化も上半期と同じ基準で行った。総合ベスト10は映画祭や試写で鑑賞した日本未公開作品を入れたものと除外したものを分けたが、それ以降のランキングは全て含めたものになっている。
- 2022映画ベスト10(映画祭・試写含む)
- 2022映画ベスト10(一般公開・配信のみ)
- 偏愛映画
- 2022年日本映画ベスト10
- 2022年ドキュメンタリー映画ベスト10
- 2022年映画監督ベスト10(順不同)
- 2022年映画俳優ベスト10(順不同)
- 2022年映画音楽ベスト10(順不同)
2022映画ベスト10(映画祭・試写含む)
1. 『マッドゴッド』
フィル・ティペットへの思い入れを抜きにしても大傑作。
2. 『トップガン マーヴェリック』
良質のアメリカ映画として、トム・クルーズ史映画として大傑作。映画館を活気づけたという意味でも意義の大きい作品だった。
3. 『ケイコ 目を澄ませて』
非当事者の当事者性を観客に突きつける大傑作。そのための音の演出をはじめ、諸々が上手すぎる映画。『トップガン マーヴェリック』が近年のアメリカ映画を代表する映画なら、本作は日本映画の代表的な一本になると思う。
4. 『モリコーネ 映画が恋した音楽家』
劇場でモリコーネの音を体感できるというだけで大満足。モリコーネへの愛と敬意に溢れた一本。
5 『TITANE/チタン』
ジュリア・デュクルノー『JUNIOR』『RAW』からの文脈を感じさせつつも、別ベクトルの大傑作。クローネンバーグの『クラッシュ』を横に並べて「車とセックスする話」とだけ話題にするのはもったいない。自分はヴァンサン・ランドン演じる「隊長」にやられた。
6. 『EO』
イエジ―・スコリモフスキの若さを感じる大傑作。
7. 『THE FIRST SLAM DUNK』
純粋に、映像作品として傑作。
8. 『バッハマン先生の教室』
おすすめされていたので、ベスト決め直前にJAIHOで鑑賞。三時間超えの長尺で中々疲れたが、これが大傑作。移民が多い地区にある学校で、担任のバッハマン先生と生徒たちの一年間を記録する。未来を担う生徒たちと定年間近のバッハマン先生のやりとりが、WWⅡ時のその地区における負の記憶と呼応するように深みを増していく。
9. 『RRR』
『トップガン マーヴェリック』と同じく、危うさを感じさせながらも、完成度の非常に高いエンタメ大作で劇場を盛り上げた意義ある一本。ナートゥダンスの場面は今年のベストシーンの一つ。
10. 『あのこと』
中絶が禁止された現実に周囲が目を伏せるなか、その現実を直視するようなアナマリア・バルトロメイの大きな目が印象的な大傑作。主人公の母親を演じるのが『冬の旅』のサンドリーヌ・ボネールであるところに文脈を感じる。
2022映画ベスト10(一般公開・配信のみ)
1. 『マッドゴッド』
2. 『トップガン マーヴェリック』
3. 『ケイコ 目を澄ませて』
4. 『TITANE/チタン』
5. 『THE FIRST SLAM DUNK』
6. 『バッハマン先生の教室』
7. 『RRR』
8. 『あのこと』
9. 『恋は光』
10. 『ミスター・ランズベルギス』
偏愛映画
『フラッグ・デイ 父を想う日』
2022年日本映画ベスト10
1. 『ケイコ 目を澄ませて』
2. 『THE FIRST SLAM DUNK』
3. 『恋は光』
4. 『麻希のいる世界』
5. 『メタモルフォーゼの縁側』
6. 『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
7. 『さかなのこ』
8. 『LOVE LIFE』
9. 『瀉血』
10. 『光復』
2022年ドキュメンタリー映画ベスト10
1.『モリコーネ 映画が恋した音楽家』
2. 『バッハマン先生の教室』
3. 『ミスター・ランズベルギス』
4. 『FLEE』
5. 『おやすみオポチュニティ』
6. 『ベルベット・クイーン ユキヒョウを探して』
7. 『ファイヤー・オブ・ラブ 火山に人生をささげた夫婦』
8. 『画家と泥棒』
9. 『バビ・ヤール』
10. 『映画はアリスから始まった』
2022年映画監督ベスト10(順不同)
1. シルヴェスター・スタローン(『ロッキーvsドラゴ:ROCKY Ⅳ』)
2. 三宅唱(『ケイコ 目を澄ませて』)
3. セルゲイ・ロズニツァ(『ドンバス』『バビ・ヤール』『ミスター・ランズベルギス』)
4. ショーン・ペン(『フラッグ・デイ 父を想う日』)
5. ヴィンセント・ル・ポート(『ブリュノ・レダル、ある殺人者の告白』)
6. キリル・セレブレンニコフ(『インフル病みのペドロフ家』『チャイコフスキーの妻』⇦未観だが期待)
7. ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ(『アトランティス』『リフレクション』)
8. フィル・ティペット(『マッドゴッド』)
9. ロン・ハワード(『13人の命』)
10. S・S ・ラージャマウリ(『RRR』)
2022年映画俳優ベスト10(順不同)
1. トム・クルーズ(『トップ・ガン マーヴェリック』)
2. 岸井ゆきの(『神は見返りを求める』『ケイコ 目を澄ませて』)
3. レア・セドゥ(『フランス』『ストーリー・オブ.マイワイフ』)
4. ブノワ・マジメル(『パシフィクション』)
5. のん(『さかなのこ』)
6. 芦田愛菜(『メタモルフォーゼの縁側』)
7. ヴァンサン・ランドン(『TITANE/チタン』)
8. ケイレブ・ランドリー=ジョーンズ(『ニトラム/NITRAM』)
9. ジェニファー・ローレンス(『その道の向こうに』)
10. アナイス・ドゥームスティエ(『恋するアナイス』)
2022年映画音楽ベスト10(順不同)
1. 『ザ・バットマン』
2. 『トップガン マーヴェリック』
3. 『パラレル・マザーズ』
4. 『スター・フィッシュ』
5. 『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
6. 『EO』
7. 『その道の向こうに』
8. 『NOPE/ノープ』
9. 『ノースマン』
10. 『ベルベット・クイーン ユキヒョウを探して』