どうでも良い自分語りです。
名古屋出身である私は、小学生の頃に河合塾千種校に通っていた。そこで算数を教えていた講師の一人が倉本徹氏である。自分の記憶では、倉本氏の授業は分かりやすく、時折り下ネタを交えながら(本当はこういうのは良くないのかもしれないが、他にも下ネタを語る講師はいた。理科の白衣をいつも着た先生とか)面白い授業を展開していた。大変お世話になった。
あるとき、氏が口溢したのか親が言ったのかは覚えていないが、氏が講師業の傍ら、映画館を運営しているという話を聞いた。そして、その映画館はどうも今池(河合塾千種校からそう遠くない)付近にあるらしいと分かった。
早速、その劇場を特定するため、親を連れて今池を探索した。何故か分からないが、私は劇場が地下にあると確信していた(甚だしい勘違いだったが)ため、たしか閑散とした異世界感溢れた地下街を巡った。そして、どうやら今池の地下には映画館があるらしい!ことが分かった。
ご存知の方もいるかもしれないが、この「今池の地下にある劇場」というのが今池地下劇場である。今池地下劇場は所謂ピンク映画館であり、2017年に閉館した。私がこの劇場に到達して気まずい思いをしたかは定かではないが、とりあえず倉本氏が運営する映画館がここではないことは後年になって知った。
「倉本氏が運営する映画館」というのは、実は名古屋シネマテークだった。運営と言ったが、倉本氏は名古屋シネマテークの創立者でありながら劇場からの給料は受け取っていないらしい。それほどまでに経営が苦しい状況だったのだろう。
経営状態の悪化から名古屋シネマテークは2024年に閉館したが、幸いにも同地にナゴヤキネマ・ノイが開館した。見た目は名古屋シネマテーク時代を踏襲しており、嬉しい。

かつて今池は「映画の街」だったらしい。私は生まれてから大学院入学のために関東に渡る直前まで、多くの時間を名古屋で過ごしたのにもかかわらず、シネコンにばかり通っていた。時を経てから後悔することが多い。