こんにちは、今回はジュラシックシリーズの軽い紹介をしたいと思います。
原作について
まずは原作について少しだけ紹介したいと思います。原作はマイケル・クライトンによる1990年の『ジュラシック・パーク』と1995年の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』です。どちらも映画版は改変がなされていますが、特に後者については映画と小説が並行して作られたのでかなり異なる展開になっています。小説は科学万能主義への批判が強い内容になっており、それは映画にも反映されています。
恐竜映画の変遷
『ジュラシック・パーク』は後ほど言いますがCGIばかりの映画という訳ではなく、実際に触ることの出来るロボットを使ったアニマトロ二クス技法とCGIの合わせ技によって恐竜をスクリーンに蘇らせています。恐竜映画は古くからあり、これまでも様々な手法で恐竜を蘇らせてきました。ここで恐竜映画の歴史について大雑把に触れたいと思います。
最初期の実写恐竜映画は1914年のBrute Force(恐竜映画というか恐竜が出てくる映画)だと思われます。実はもっと前にPrehistoric Peeps(1905)という映画がありますが情報はかなり少ないです。www.imdb.com
1915年にはウィリス・H・オブライエンによる短編The Dinosaur and the Missing Link: A Prehistoric Tragedyが製作されます。
The dinosaur and the missing link, a prehistoric tragedy, Part 1
The dinosaur and the missing link, a prehistoric tragedy, Part 2
コマ撮りで作られています。オブライエンはストップ・モーションアニメーションの先駆者で、弟子はあのレイ・ハリーハウゼン(SF・ファンタジーの巨匠)です。
オブライエンが製作した映画ではアーサー・コナン・ドイルの『失われた世界』を原作にした『ロスト・ワールド(1925)』、その延長線上にあるともいえる『キング・コング(1933)』が有名です。
『ロストワールド(1925)』は長編冒険大作で、恐竜同士の戦いなど見応えのある場面が多々あり今観ても楽しめます。特に恐竜の描写に関しては一つ一つの所作に拘りが感じられ、画面越しに100年前の製作陣の熱量が伝わってきます。1960年にリメイクされました。
レイ・ハリーハウゼンが特撮を担当した1953年の『原子怪獣現る』は『ゴジラ』などに影響を与えた映画としても有名です。
1977年には『恐竜の惑星』という映画が製作されました。
タイトルから察せられるように、どこか『猿の惑星』に似たストーリーですが、恐竜の特撮は素晴らしいです。
1984年にはストップ・モーションアニメーターで『スターウォーズ』などの製作にも参加していたフィル・ティペットが短編恐竜映画Prehistoric Beastを製作します。ティペットは後に『ジュラシックパーク』の製作に大きく関わっていく重要人物です。
Phil Tippett's Prehistoric Beast
1993年に『ジュラシックパーク』が製作されるわけですが、やはりこれまでの恐竜映画とは一線を画しています。CGの導入により動きが滑らかになったことや恐竜が最新の学説に基づいてリアルになった(ティラノサウルスが直立ではなく前傾姿勢など)ことでより「本物感」が増し、リアルタイムで映画を鑑賞した人は非常に衝撃を受けたのではないでしょうか。
五人の神
フィル・ティペット&デニス・ミューレン
以上のように従来は恐竜をスクリーン上に蘇らせる為にストップ・モーション技術が使われてきました。しかし、ストップ・モーションでは「ブレ」がないのでぎこちない動きとなってしまいます。そこで「どうしたら生きた動物に見える滑らかな動きを表現できるか?」と考えるわけです。
先ほど紹介したフィル・ティペットはストップ・モーションに足りなかった「ブレ」を表現するために『ドラゴン・スレイヤー』という作品においてゴー・モーションという技術(動いている模型を撮影)を開発し、『ジュラシックパーク』の撮影でもこれが使われる予定でしたが、デニス・ミューレンらが提供したCG恐竜(テスト映像)の出来に感銘を受けたスピルバーグはCGを採用することにしました。デニス・ミューレンはILMの視覚効果のプロで長年スピルバーグやジョージ・ルーカスの映画に携わってきました。時代がストップ・モーション技術からCGに変わり、自分の時代が終わったと思い悩んだティペットは"I feel extinct"(「私は失業だ(絶滅))と漏らし、肺炎で二週間ベッド生活となってしまいます。上記の言葉は『ジュラシックパーク』中でグラント博士のセリフとして登場しています。
お役御免かと思われたストップ・モーション技術ですが、実際の生き物として感じられるように恐竜を描き、かつそれを映画として仕上げるのは難しく、経験豊富で恐竜への造詣も深いティペットらの力が必要となりました。今作の為にティペットらはDID(the Dinosaur Input Device(後にDegital Input Deviceと呼ばれる))を開発しました。DIDはストップ・モーションのように模型を動かして得られたデータ(動き)をCGモデルに変換する装置で、いわばストップ・モーションとCG技術の合わせ技です。これらの努力により非常に滑らかに動く恐竜が誕生しました。
フィル・ティペットについては↓の短編ドキュメンタリーで分かりやすく語られています(日本語字幕あり)
最近、ティペットが監督したストップ・モーション映画の予告編が公開されました。
スタン・ウィンストン
『ジュラシックパーク』では登場人物と恐竜の距離が非常に近くなる場面がいくつもありますが、そこで活躍しているのがアニマトロ二クスという技術です。恐竜のロボットを作って撮影することで、まるでそこに実在するかのようなリアルな質感が生まれています。このアニマトロ二クスにおけるレジェンドがスタン・ウィンストンです。
彼が携わった主な作品は
- 『ターミネーター』
- 『ターミネーター2』(アカデミーメイクアップ賞&視覚効果賞受賞)
- 『エイリアン2』(アカデミー視覚効果賞受賞)
- 『プレデター』
- 『シザーハンズ』(アカデミーメイクアップ賞受賞)
etc
ウィンストンらは恐竜について徹底的にリサーチし(1年間らしい)、巨大なティラノサウルスを作り上げました。
JURASSIC PARK Animatronic T-Rex Rehearsal - Behind the Scenes with the Stan Winston dinosaur crew
スティーブン・スピルバーグ
言わずと知れた名監督。
スピルバーグの主な監督作品は
- 『ジョーズ』
- 『インディ・ジョーンズ』シリーズ
- 『E.T.』(アカデミー作品賞受賞)
- 『シンドラーのリスト』(アカデミー作品賞&監督賞受賞)
- 『プライベートライアン』(アカデミー監督賞受賞)
- 『レディ・プレイヤー・ワン』
etc
フィルモグラフィーを見ても分かる通り、娯楽性の高い映画もドラマ性の高い作品も得意とし、恐怖演出も巧い、まさに『ジュラシックパーク』の監督に相応しい人物だと思います。
ジョン・ウィリアムズ
一作目と二作目の音楽を担当した人物がジョン・ウィリアムズ。映画をあまり観ない人でも彼の曲なら一度は聴いたことがあるでしょう。
ジョン・ウィリアムズが音楽を担当した主な作品
- 『スターウォーズ』サーガ(アカデミー作曲賞受賞)
- 『スーパーマン』
- 『E.T.』(アカデミー作曲賞受賞)
- 『インディ・ジョーンズ』シリーズ
- 『ジョーズ』(アカデミー作曲賞受賞)
- 『ハリーポッターと秘密の部屋』
etc
スピルバーグ監督とのタッグが多いです。
John Williams & Vienna Philharmonic – Williams: Theme from “Jurassic Park”
恐竜について
監修
まずはシリーズの恐竜描写を監修した人物を紹介しましょう。古生物学者のジャック・ホーナー博士(登場キャラクターであるグラント博士のモデルでもある)です。博士は西半球で初めて恐竜の卵(胚が含まれる)を発見し、恐竜が子育てをしていたことを明かしました。その恐竜こそマイアサウラであり、「子育て恐竜」として一般にも比較的メジャーな恐竜だと思います。また、鳥から恐竜を復活させようとする研究を行っているようです(先祖返り)。一部の恐竜の生き残りが鳥であるので、鳥が持つ祖先(恐竜)の遺伝子を活性化させることで恐竜の特徴を呼び戻そうということです。映画では琥珀中の蚊に含まれる血液からDNAを抽出して恐竜を蘇らせていますが(DNAは壊れやすいので実際には難しい)、違うアプローチでそれを試みているわけです。議論が巻き起こりそうな研究ですが、やはりロマンは感じてしまいます(マイケル・クライトンは反対しそうですが笑)。
↓日本語字幕にできます
登場する恐竜
ネタバレになるので(?)全ては書きませんが有名どころの恐竜ぐらいは軽く紹介したいと思います。
- ティラノサウルス(T-REX)
恐らく最も人気のある恐竜でしょう。全長13mほどの大型肉食恐竜。力強いアゴと長く厚い歯、非常に優れた嗅覚を持っていました。シリーズの常連で、特に一作目と『ジュラシックワールド』シリーズに登場するのはレクシィという愛称で呼ばれるメスの個体です。
- ラプトル
映画ではヴェロキラプトルとなっていますが、作中の個体は実際にはデイノニクスを意図したものであり、監修のジャック・ホーナー博士も認めています。素早く動き集団で狩りをします(ただし、最近の研究で群れで狩りをしなかった可能性も指摘されています)。
足に鋭いかぎ爪を持ち、肉を引き裂くことができます。ティラノサウルスと同じくシリーズの常連。
- ブラキオサウルス
『ジュラシックパーク』において新時代の幕開けを象徴する存在として印象的に登場する恐竜。長い胴体を持つ大型草食恐竜。
- ステゴサウルス
背中に二枚ずつ並んだ板、尾の先にはトゲを持つ草食恐竜。
- トリケラトプス
大きなえり飾りと角を持つ草食恐竜。
- スピノサウルス
『ジュラシックパークⅢ』のメイン恐竜。ティラノサウルスと並ぶ大型肉食恐竜。背中には大きな帆があり、ワニのような頭を持つ。最近、彼らが水生だという事実を裏付けるような尾の化石が見つかったようです。
少し脱線します。上の動画を見ると分かりますが、映画で描かれた姿とは大きく異なったビジュアル(予想図)です。このように恐竜の新たな予想図が出されるたびに「夢を壊すな!」という声が聞こえてきます。個人的には、新しい発見が今もなお出てきて自分たちが常識だと思っていたものが覆されていくことにとてもワクワクします。太古の住人の正体を解き明かそうと全力を注ぎ、翻弄されるのです。ロマンを感じませんか?感じますよね。予想図がコロコロ変わった例ではイグアノドンが有名です。
一方で、一人一人が持つ恐竜の「理想」も大切にして欲しいとも思います。その「理想」には一人一人の思いが投影されているように思います。因みに今シリーズの恐竜たちは太古の姿そのものではなく、遺伝子操作の産物であるので、極端な話、「何でもあり」です。
- モササウルス&プテラノドン
まず、注意して欲しいのですがどちらも恐竜ではありません!
モササウルスは海に住む大型で肉食の海棲爬虫類で『ジュラシックワールド』シリーズから登場します。プテラノドンは空を飛ぶ翼竜です。こちらは何気にシリーズの常連です。
パーク3部作
『ジュラシック・パーク』
あらすじ
生物学者グラントと恋人の古代植物学者サトラーは、大富豪ハモンドがコスタリカ沖の孤島に建設した施設に招待される。そこは、最新テクノロジーによってクローン再生された恐竜たちが生息する究極のテーマパークだった。グラントたちは同じく招待された数学者マルコムやハモンドの孫である2人の子どもたちと一緒に、コンピュータ制御された車に乗り込んで島内ツアーに出発。しかし思わぬトラブルが続発し、檻から解き放たれた恐竜たちが彼らに襲いかかる。(映画.comより)
紹介(ネタバレなし)
言わずと知れたスティーブン・スピルバーグ監督による第一作目。原作『ジュラシック・パーク』の大まかな流れはそのままに、巧く脚色され(主にキャラクター関連の改変とストーリーの単純化)、よりエンタメ映画として洗練された印象を受けます。まず何と言っても恐竜描写が良い。アニマトロニクスとCGIを絶妙なバランスで組み合わせて造り上げた恐竜達の姿は圧巻で、ちゃんと実在感を残しながら生物としての自然な振る舞いを再現している為、本当に恐竜を蘇らせたのでは?と錯覚してしまいます。ちなみに一作目で使われたCGIはたった6〜7分程度だそうで、特撮部分の50%が実写だということです(続編『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では65%が実写)。
恐竜だけではなく俳優陣も素晴らしく、彼らなしでは今作の魅力は半減します。小説では数学者イアン・マルコムが原作者クライトンの代弁者となり様々な主張を展開します。映画ではジェフ・ゴールドブラムが演じており、エキセントリックな風貌が見事に再現されています。
個人的にこのシリーズで最も好きな人物がサム・ニール演じるアラン・グラント。恐竜を蘇らせることに対しては冷静な視点を持ちながら、実際に恐竜を目の前にするとまるで子供のように無邪気になる瞬間が堪りません。モデルはシリーズの監修をしている古生物学者のジャック・ホーナー。
原作とは違いグラント博士と恋人関係にあるエリー・サトラー。演じるのは最近だと『マリッジ・ストーリー』『ストーリー・オブ・マイライフ』が記憶に新しいローラ・ダーン。
マルコム博士がクライトンの代弁者だとしたらスピルバーグ監督が自身を投影したようなキャラクターがジョン・ハモンド。原作では口では「パークは子供たちの為」といいながら内心金儲けに目がない人物(まるで悪のウォルト・ディズニー)として描かれていましたが、映画版ではもう少し良心的な人物像になっており、単に金儲けだけではなく、理想郷を造り上げ子どもたちに夢を与えることも目指しています。演じるのは名優リチャード・アッテンボロー。
他にも『スターウォーズ』シリーズのサミュエル・L・ジャクソンなどが出演しています。原作から改変されている役もありますが、皆イメージ通りの素晴らしいキャスティングです。
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
あらすじ
コスタリカの沖合いに浮かぶ離れ小島、ロス・シンコ・ムエルタス。そこは“サイトB”と呼ばれる、<ジュラシック・パーク計画>において恐竜をクローン生産させるための拠点だった。ところがハモンドの会社は倒産寸前で、この危機を救おうと甥のルドローは恐竜を生け捕り、見せ物にする計画を発表する。マルカムはハモンドに探検隊のリーダーを依頼されたが、一度は断った。だが恋人の恐竜学者サラがすでに出発したことを知り、慌てて彼も“サイトB”へ向かうのだが……。(Yahoo!映画より)
紹介(ネタバレなし)
シリーズ二作目。原作でも『ジュラシックパーク』の続編として『ロストワールド/ジュラシックパーク2』が出されていますが、内容的には結構異なります(小説と映画が並行して製作された)。今作の評価は正直微妙ですが(期待値が高かったこともあると思います)、良かったところもちゃんとあります。特に恐竜たちの描写に関しては素晴らしい。先ほども書きましたが、前作よりもアニマトロ二クスが多用されており、より一層実在感が高まっています。また、スピルバーグの演出も冴えており、人間と恐竜がからむ場面は大変楽しいです。個人的には前作にはなかった「大勢(グループ)が恐竜に追いかけられる」というシチュエーションが好きです。
『ジュラシック・パークⅢ』
あらすじ
パラセーリング中に遭難した少年を助けるため捜索チームがある島に向かった。しかし、そこはあの恐竜たちが棲息する島のすぐ近くだった。かつて、恐竜の島で恐怖の体験をしたグラント博士(S・ニール)。不本意ながらもチームに同行するハメになった彼の不安は案の定的中し、今までに見たこともない巨大で凶暴な恐竜と対峙することに……。(Yahoo!映画より)
紹介(ネタバレなし)
これまでとは異なり、原作となる小説はないオリジナルストーリー(所々で全二作の原作から引用したと思われる場面はある)。一作目の主役アラン・グラント博士(サム・ニール)が再び主役でありサトラー博士(ローラ・ダーン)も再登場するのでファンとしては嬉しいところ。今作の目玉はなんといっても新恐竜、スピノ サウルス。大型の肉食恐竜でワニのような顎が特徴的です。スピノサウルスやシリーズお馴染みのラプトルなどの描写について当時の最新の学説がちゃんと取り入れられていることも特徴的です。監督は『ロケッティア』や『キャプテンアメリカ/ファーストアベンジャー』などのジョー・ジョンストン。時間は94分とシリーズで最も短く、ダレずに楽しむことができます。
ワールド三部作
『ジュラシック・ワールド』
あらすじ
事故の起こった「ジュラシック・パーク」にかわり、新たにオープンした「ジュラシック・ワールド」では、ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。さらなる人気を獲得したい責任者のクレアは、飼育係オーウェンの警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスを作り出すが……。(映画.comより)
紹介(ネタバレなし)
予告編
Jurassic World - Official Trailer (HD)
前作から22年後の物語。監督はコリン・トレヴォロウ。恐竜のテーマパークが完成したところから物語がスタート。人々がパークを楽しむ姿に、ジョン・ハモンドが目指していた「理想郷」が遂に実現したんだと感慨深くなります。今作の目玉はハイブリッド恐竜であるインドミナス・レックスでしょう。人によっては「もはや怪獣だ」と受け入れられないところだと思いますが、そもそもシリーズの恐竜は遺伝子操作の産物です(このことは作中でもとある人物に指摘されます)。キャストは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラット、『スパイダーマン3』のブライス・ダラス・ハワード(最近では『マンダロリアン』の監督も務めましたね)。音楽担当は売れっ子のマイケル・ジアッチーノ(『Mr.インクレディブル』『ローグワン/スターウォーズ・ストーリー』など)。理想郷の到来を感じさせる新テーマ曲がとても良い(もちろんジョン・ウィリアムズのテーマも流れます)。今作では開園したパークが舞台ということで恐竜に襲われる対象となる人間の数も多い。阿鼻叫喚の楽しいパニックムービーになっています。同時に次作を観れば明らかですが、原作者クライトンの意思を現代に蘇らせようとする試みの始まりでもあります。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
あらすじ
前作でハイブリッド恐竜のインドミナス・レックスとT-REXが激闘を繰り広げ崩壊したテーマパーク「ジュラシック・ワールド」を有したイスラ・ヌブラル島に、火山の大噴火の兆候が表れ、恐竜たちの生死を自然に委ねるか、あるいは危険を冒してでも救い出すか、人間たちは判断を迫られていた。そんな中、恐竜行動学のエキスパートのオーウェンはテーマパークの運営責任者だったクレアとともに、恐竜たちを救うべく行動を開始するが、その矢先に島の火山で大噴火が発生する。(映画.comより)
紹介(ネタバレなし)
予告編
Jurassic World: Fallen Kingdom - Official Trailer [HD]
監督は『インポッシブル』『永遠の子供たち』のフアン・アントニオ・バヨナ。前作は王道のパニックムービーといった感じの作品でしたが、今作ではバヨナ監督らしいゴシックホラーテイストや『インポッシブル 』を思わせるようなディザスター描写が満載。邦題では「炎の王国」となっていますが、原題は「 Fallen Kingdom」であり、観ればそのタイトルの意味するところも分かるでしょう。これまでよりも原作(『ジュラシックパーク』『ロストワールド/ジュラシックパーク2』)に存在した批判精神を全面に押し出しており、賛否は結構分かれています。また、今作ではマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)が再登場します(個人的には理想的な登場の仕方)。
『ジュラシック・ワールド ドミニオン(原題)』
『ジュラシックワールド』シリーズ第三作目。監督はコリン・トレヴォロウ。
これまでに分かっていること
- グラント博士、サトラー博士、マルコム博士が再登場(キャストも同じ)
This trio ❤️🦖😷🗳
— Jurassic World (@JurassicWorld) 2020年9月22日
📸: @LauraDern pic.twitter.com/ZTFdvRDWBq
- 主役はこれまで通りクリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードが務める
- 前二作のキャラが何人か再登場
- 『ジュラシックパーク』にチラッと登場したルイス・ドジスンが登場(原作では大きな役どころ)(↓ツイート画像の左側の人物)。
Exclusive: 'Jurassic World: Dominion' adds Campbell Scott as a key character from 'Jurassic Park.' https://t.co/bnHXz7RlHL
— Collider (@Collider) 2020年6月25日
- アニマトロ二クスの割合が増える
next steps pic.twitter.com/8B62vFtDBY
— Colin Trevorrow (@colintrevorrow) 2020年1月31日
- シリーズが完結するとは限らない
- 『ワイルドスピード:ジェットブレイク』のIMAX上映にて特別映像が公開
*追記: 上記のプロローグ(特別映像)が配信されました.
※追記
トレーラー
短編
『ジュラシック・ワールド:バトル・アット・ビッグ・ロック』
『ジュラシックワールド/炎の王国』から一年後の世界を描いた短編。監督・脚本はコリン・トレヴォロウ。
Battle at Big Rock | An All-New Short Film | Jurassic World
アニメシリーズ
『ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ』
『ジュラシックワールド』での出来事と同時並行に起きた物語。ドリームワークス×Netflixの共同製作。現在Netflixで配信中。
次回作が楽しみです!
引用以外で参考にした文献
https://vfxblog.com/dinosaurinputdevice/
ジュラシックパークインスティテュートツアーガイドブック
『ジュラシックパークⅢ』パンフレット